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野菜を子どものように愛情かけて育てるあさがおハウスさんに密着取材!
あさがおハウスさん紹介
アピールポイントは「とにかく愛情が詰まっています!」まるで自分の子どもを育てるように世話をして育てた野菜は、美味しくて栄養たっぷりです!
明るく話してくださったのは、徳島県で農業をされているあさがおハウスさん。お二人が野菜に惜しみなく愛情をそそぐ姿はまるで、一生懸命子どもを育てているよう。たっぷりの愛情を受けてすくすくと育った野菜は、健康でみずみずしく抜群に美味しい。食べてくれる人の笑顔を想像して今日も丁寧な仕事をされるお二人に、野菜の美味しさの秘密やこだわりの製法、あさがおハウスさん誕生秘話などを伺いました。
あさがおハウスさんの野菜の一番のアピールポイントは?

一言にまとめると「とにかく愛情が詰まってます!」かな。細かく言うと、製法や肥料とか、こだわりはたくさんあります。
私たちはとにかく「美味しく食べて欲しい」と思って丁寧に育てています。
ー今回出店いただいている野菜(白菜とラディッシュ)についてお伺いします。
みずみずしく生命感あふれる美味しい白菜を作る秘訣は?
うちの白菜ですが、味は、もちろん美味しいです!あとは、日持ちするとよく言われます。うちの白菜づくりの特徴として、肥料でカルシウム成分を多めに入れて、繊維を強くしているんです。あとは鉄分などもとれるようにしています。人間でも、白米ばかり食べていると栄養が偏ってしまいますよね?ビタミンや食物繊維もとらないと風邪をひいたりすると思うのですが、野菜も同じなんですよ。偏らないよう栄養の調整をしていかないと、病気になったり虫がついたりするんです。だから、栄養成分の微妙な調整に気を配っています。
ー白菜を栽培する時に気を遣っていることはありますか?
虫対策と水やりに気を遣います。白菜って虫がつきやすくて、気が付くとすぐあぶら虫とかがたくさんいるんです。なのでこまめにチェックをして、虫がつかないようにします。
水やりも大変ですよ。白菜はとにかく乾燥に弱いので、本当に気を付けないとすぐに枯れたり腐ったりする原因になります。「やける」といって、野菜が枯れた状態をいうんですけど、そうなるとその部分からすぐに腐ってしまうんです。だから日々、水の量と白菜の状態を気にしています。気が抜ける時はないですよ。
葉っぱまで美味しいラディッシュを作る秘訣は?
ラディッシュは、畑の面積が広くなくても作れます。だからこそ、無農薬で育てられるようにしたいと思って作っています。ただ、必要最小限で使う必要はまだあるのですが、ほとんど農薬は使わないよう、色々な工夫をしています。例えば、虫よけの為にハウス内でこめぬかを燻して、出た煙で虫よけにして、農薬を使わないでいいようにしたりしています。
土の中の微生物を多くする工夫もしています。微生物が炭水化物を作ってくれるのですが、ラディッシュが炭水化物を多く吸収すると糖分が増えて甘みが増すことが期待できるんです。そんな工夫をして、栄養価の高い、味の良いラディッシュができるようこだわって栽培しています。
白菜の美味しい食べ方を教えてください

やっぱり鍋ですね。
白菜は冷凍できるので生のまま切って、そのまま冷凍しておくと長期間持ちます。冬にそうやって保存しておけば、白菜が少ない夏場も美味しく食べられます。
ラディッシュの美味しい食べ方を教えてください

美味しい食べ方は、中華和え!葉っぱも食べられます。おいしいですよ。味は大根の葉の味に似ていますが、食感はもっと柔らかい感じです。
ーラディッシュって好きでよく買うんですが、スーパーで売られているのは葉っぱがくたびれているものが多いので、食べられると思っていませんでした。
そうですね。ラディッシュの葉っぱは繊細で、傷んでしまいやすいので、うちでは袋に入れる時に、少し水分を含ませたりするんです。そうすれば葉っぱも元気な状態になる。夏はすぐしなびてしまうので、季節によって梱包にも気を付けています。
ー美味しい白菜とラディッシュの見分け方はありますか?
白菜は、触ってみてみずみずしいもの。ずっしり重い方が良いものです。中心の色が違うものがあるのは、品種の違いなので美味しさの目利きとはあまり関係ありません。
あとは、芯のおしりのところ。
白くて、500円玉位の大きさまでが良い物です。それ以上芯が大きいのに、白菜の大きさがそこまで大きくない場合は、美味しくないものです。とうがたつ、とも言うんですけど。
ー「とうがたつ」とは、野菜が成長しようとして、葉の中に芯を作って茎を延ばそうとしている状態を言う言葉です。とうがたつと、野菜の中心部が硬くなったり、茎が伸びきってしまい、一般的には味が落ちます。
ラディッシュは、付け根から新鮮な葉っぱが出ている状態のものがいいんです。これも、とうがたっているのはよくないです。
あと、根っこはついている方がよいですよ。うちは根がついたまま出荷しているんですけど、その方が日持ちがするんです。
ちなみに、白菜やラディッシュ以外に作っている野菜はありますか?
つるむらさきや、スナップエンドウ、キャベツも作っています。
来年あたりからアスパラがとれそうな予定です。
ー色んな野菜を栽培しているんですね。様々な種類を作っているのが普通なのですか?
種類を限定するか増やすかは、それぞれの農家の考え方によります。うちでは、いろいろな野菜を作る方法をとった方がよいと考えたのでそうしています。野菜の収穫は年によって増減する場合があるので、一つの種類の出来がよくなかったら、他でカバーして、全体として収入を確保できるようにしています。
ーそんな、野菜作りにまい進する毎日を送っていらっしゃるあさがおハウスさんですが。
ご主人は青森出身。実家は農業をされており、ご兄弟も農業をされていた。しかし、ご主人は違う業界のお仕事をされていました。
それから・・・一念発起して農業の道へ。何があったのでしょうか。
会社員をやめて農家に転身するのは勇気がいることではなかったですか?
それが、わりとすんなりでした。子どものころからやり方はみていたので、全く未知の世界ではなくて。むしろ会社員の方が未知の世界だったんですよ。他の兄弟もみんな農業でご飯食べているので。自分もやっていける自信はあったし。
結局は、「自分もやってみたい!」と思って。やりたくて仕方なくて始めた感じです。
奥様はその時どう感じられましたか?不安ではありませんでしたか?
正直巻き込まれた感じですね笑
結婚後、主人が農業をするというので、なぜか流れで一緒にやることになりました。ただ、前職で農業に関係する仕事をしていたのもあって、私自身は農業を仕事にすることにさほど違和感はありませんでした。
ー奥様の度量がすごいですね!
ただ、実は植物とか育てるのが得意じゃなかったんですよ。花を育てても枯らしてしまう方で、果たして続けられるのかなという不安はあったかも。でも、ラディッシュは、知り合いが勧めてくれたのをきっかけに始めたんだけど、何でかのめり込んでいったのよね。スナップエンドウとか色々育ててきたけど、ずっと続いてるのがラディッシュ。結果的にだけど、野菜作りには縁があったのかな。
野菜作りのやりがいはどのようなところですか?
ご主人:実験して成功した時とか、形が綺麗なものや美味しいものができたら嬉しいですね。あとは特に、食べてもらった人に美味しいって言ってもらえるのが一番嬉しいです。
奥様:気温も天気も毎日違うし、毎年でき具合は違うんです。野菜の状態も日々変わるので、とにかく綺麗に出来上がったら嬉しいです。実験して試行錯誤して、色々あっても最後は綺麗に出来上がったら「ヨシ!」みたいな。味が美味しかったらなおさら良いのですが、綺麗なものができたらほっとします。
ー丁寧に栽培していらっしゃるんですね。それに、お二人ともよく実験されるようですが。
これまでにした野菜の面白い実験はありますか?
ラディッシュにヤクルトをあげてみたことがあります。ヤクルトの乳酸菌を土に混ぜたら、甘いラディッシュが作れるんじゃないかと思って。結果は、失敗でした。特別甘いわけではなくて、普通のラディッシュができました笑
乳酸菌自体が水分の中でしか増えず、乾くとダメになるそうなんですね。後でわかったんですけど。だから、土に栄養をあげただけになっちゃいました。
ー野菜を栽培するにあたって大変なのはどのようなところですか?
虫がつかないようにと、病気にならないようにいつも気を配っています。あとは、冬場だと、徳島県は気温の差が激しいので大変ですね。最低気温が10度以下になる日もあれば、暖かい日は20度近くまで上がったりします。夜はマイナスになったりもします。気温に応じて、暖かかったらビニールハウスを開けたり、気温が下がったら寒くなり過ぎないように閉めたりして調節します。暑いと病気になるし、寒いと発育不良などもあるので、天気と気温を見て毎日毎日世話をします。
ー野菜を育てるのにこんなに手間がかかっているなんて知りませんでした。そこまで世話をするなんて、ただの野菜ではなく人間を育てているようですね。
そうそう。人間を育てるみたいに手をかけるし、心配もします。全然大きくなんねえなあとか、黄色くなってきてしまった!なんでだ?とか、試行錯誤の毎日です。
これからの目標などを教えてください!
親バカに聞こえるかもしれませんが、私たちが作る野菜は美味しいです。だから、もっと多くの人に、自分たちの畑の野菜の味を知ってもらって、美味しい物を食べてもらいたいです。他の畑の野菜と比べても、うちの白菜やラディッシュが美味しいよね、っていう人を増やしたいです。
あとは、お客様からの「こういう野菜を作って欲しい」に答えたいと思っています。他県では作れなくても、徳島なら様々な種類の野菜を作れるので「こういう野菜を食べたい」というリクエストいただけたら嬉しいなとも思います。
ー美味しさの秘訣は愛情!あさがおハウスさんは野菜作りに真摯にとりくみ、純粋に「美味しい野菜を届けたい」「もっと喜んでもらえる野菜を作りたい」そんな想いをもつ農家さんでした。
美味しい野菜の見分け方、食べ方を教わったので、さっそくあさがおハウスさんの白菜とラディッシュを食べたいと思います!